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湿度と体調

2021/07/09

そのほか

こんにちは、にこにこスタッフ森田です。


梅雨に入り、気温・湿度が高くなり、ジメジメとした日が続いています。
これからますます気温が上がり、しばらくは寝苦しい日が続きますね。

日本の夏は湿度が高いため、実際の気温以上に暑さが辛く感じると言われることがあります。
四方を海に囲われているため、雨が多く、最近ではゲリラ豪雨や台風の上陸が増え、水害もよく発生します。

そのような気象条件も関係し、これから気温が高くなる時期は、とくに湿度が高くなります。


湿度が高くなると、体調が悪くなるといった話をよく耳にします。
これからの時期は気温も高くなりますので、その影響も大きいようにも思われますが、からっと晴れた30℃以上の日と、同時に湿度も高い30℃以上の日では、体に受ける影響には差があるように感じます。

気温の高い日に、屋外にて長時間日差しに当たるのは、とても体にこたえますし、場合によっては熱中症の危険があります。
気温の変化による体調への影響に比べ、湿度の変化による影響は、症状としてわかりにくいように思えます。


湿度の高さからくる体調の不具合として、体が重だるい、頭痛、疲労倦怠感、食欲の低下といった症状が聞かれます。

東洋医学では、湿度の影響から体調に不具合があらわれると言われており、昔から湿度と体調には関連があると考えられていました。

一方現在の医学では、この湿度と体調の関連性については、気圧の変化により自律神経が乱れ、体調の不具合がおきているのではないかと言われています。
このような、気圧や温度の変化が自律神経へと影響し、体調の悪化としてあらわれるものは「気象病」とよばれています。


低気圧の影響により雨雲が発生し、雨が降ります。台風上陸時は、とくに気圧の変動の幅が大きくなります。
この気圧の変化を、人の耳の奥の「内耳」とよばれる部位で感知し、それが体全身の自律神経に影響すると言われています。
自律神経は血管や内臓の働きに関係しますので、自律神経に影響すると、体全身の症状としてあらわれます。

しかし、こういった気候の変化が体調に影響するかどうかは、個人差が大きくあらわれるようです。
「乗り物酔い」に関係しているのもこの「内耳」という部位で、「乗り物酔い」がおきやすいかたは、気圧の変化によって症状があらわれやすい可能性があるそうです。
確かに「乗り物酔い」がおきやすいどうかは、かなり個人差があります。


気圧とは関係なく、同じ温度であったとしても湿度が高いときには、寝苦しさを感じます。
体がベタベタしますし、布団や衣服は湿っぽく、それにより睡眠の質が下ることにより、体調に影響が出ている可能性があります。
また、湿度が高くジメジメしていることで、食欲が低下し体力が落ちていることが影響しているかもしれません。

これからの時期は暑さの影響もあるため、湿度の影響がどれだけ関係しているのかが、分かりにくい部分があります。
しかし反対に、冬場は湿度が下がり過ぎることで、鼻腔や口腔粘膜が乾燥し、風邪やインフルエンザに感染しやすくなります。
また、冬場の乾燥によって皮膚や肌荒れが生じやすく、湿度の影響は体の状態に顕著にあらわれています。


夏場の過ごしやすい室温・湿度は、それぞれ26~28℃、50~60%あたりと言われています。
最近では、小さなデジタル時計にも、気温・湿度が表示されています。

少し蒸し暑いな、と感じて確認すると、湿度が80%近くまで高くなっていることがあります。
エアコンで除湿し、蒸し暑さを感じなくなってからもう一度確認すると、60%あたりまで下がっています。

温度・湿度がともに高い状態は、体調に影響するだけでなく、カビが繁殖しやすい状況にもなります。
ときどき温度・湿度の確認をおこなうことで、室内環境や体調管理の参考になると思われます。


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