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オーバートレーニング、オーバーユースなど2

2023/09/01

そのほか

こんにちは、京都の訪問マッサージにこにこスタッフ森田です。

今年の夏も暑い日が続いたため、全国では多くの熱中症が発生したようです。高齢者だけでなく、若い学生が体育や部活動中に熱中症となり搬送されるといったニュースも報道されていました。

現在は学生の部活動の場においても、ケガや体調悪化のリスクの予防・防止がとても重視されています。
昔の部活動では、夏場であっても、全員での休憩時間までは一切の水分補給が禁止されていることがよくありました。しかし現在は、例え体力のある若い学生であっても、体への負担からそのような決まりは無く個々人が必要な時に水分補給しています。

またトレーニング内容自体も大きく変化しています。昔の部活動は練習量/時間はとてもハードなものでした。
その当時は、学生に対する『オーバートレーニング、オーバーユース』といった考えは少なく、ハードな練習が上達につながると考えられていました。休養面や体のケアに対する意識はとても低かったと思われます。
実際に試合で結果を残しているチームの多くは、とても厳しい練習をおこなっていました。ほぼ休日はなく、練習は朝練や昼練をおこない、放課後は夜遅くまで練習していました。今では無いと思われますが、朝が早いため授業中に熟睡し、また昼練に出るため午前の授業中に弁当を食べている学生もいました。

休みは少なく練習は長時間でしたが、基礎体力や回復力が最も充実している年齢であるため、多くの部員は問題なく学生生活を過ごしていました。
しかし一部、一時的なケガや外傷でなく慢性的な故障を抱えている学生もいました。ただしごく少数であり、その当時ではそれが一般的な出来事として捉えられていました。

しかし現在は、学生の部活動であっても『オーバーワーク』によるケガや故障がおきないように予防や防止が重視されています。
昔は野球・サッカー・バスケットボール・テニスなど競技内容に関わらず、基礎トレーニングは走り込みや腕立て伏せ・腹筋運動・スクワットなどほぼ共通した運動がおこなわれていました。また基礎トレーニングがとても重視され長時間おこなわれていました。

そしてどの運動部でも、とくに走り込みが重視されていました。走り込むことで心肺機能や基礎体力は間違いなく向上しますが、競技内容とは関係なく、相当な距離の走り込みがおこなわれていました。
そのため中学・高校時代は、校内全体でおこなわれるマラソン大会で優勝するのが、陸上部ではなく他の運動部に所属する学生であることが何度かありました。

確かに基礎体力が高いことは重要ですが、それぞれの競技で必要とされる筋肉や能力・動き・体の使い方とは異なる部分が多くあり、現在からするとあまり合理的でないトレーニングも多くあったと思われます。
また長時間の基礎トレーニングの後に、それぞれの競技の練習メニューがおこなわれるのですが、それも長時間おこなわれていました。ハードで長時間の練習により結果を残している部活動は多くありましたが、現在になって考えてみると『オーバートレーニング、オーバーユース』のリスクも高かったように思われます。

ボールをスルーするサッカー選手のイラスト

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