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大豆タンパク
2021/10/22
そのほか
こんにちは、にこにこスタッフ森田です。
以前に、大豆食品の栄養や有用性について書きました。
タンパク質のほか体に必要な栄養が豊富で、値段が高くなく、普段の食卓に取り入れやすい食品です。
その大豆食品ですが、この先値上がりするかもしれないといったニュースが流れていました。
豆腐は、長い間大きな値上がりがなく、気軽に買うことができる「物価の優等生」とよばれてきました。
しかし現在、市場で流通している大豆は国産・輸入品ともに大きく価格が上昇しており、これからスーパーに並ぶ大豆食品も値上がりしてくるのでないかと言われています。
大豆の価格が高騰している理由として、コロナ禍による影響、天候不順、世界的な需要の増加、バイオ燃料としての利用、輸送上の問題などいくつもの要因が関係していると考えられています。
現在、コロナ禍の影響により、大豆だけでなく、食品・日用品・光熱費・ガソリンなど様々な物価が値上がりしています。
日常生活に関わるものが多く辛いところです。
大豆に含まれるタンパク質は、動物性タンパク質に劣らず、生体内で効率よく利用される良質なタンパク質とされています。
また大豆食品は、脂質やカロリーが抑えられますので、ダイエットされているかたもよく利用されています。
以前から、肉を用いない豆腐ハンバーグなどがありますし、最近では大豆ミートといった商品があります。
大豆を使用することで、糖質を抑え、タンパク質が多く含まれる栄養補助食品が、コンビニでも売られています。
大豆を使用した加工食品は多く作られており、これから更に増えていくと予想されます。
一方、食事のタンパク源として、動物性食品の摂取も大変重要となります。
動物性タンパク質には、生体を構成する上で必要なアミノ酸が、豊富に含まれています。
また、タンパク質以外でも、動物性食品に多く含まれている、必要な栄養素は沢山あります。
脂質やカロリーのバランスもありますので、動物性・植物性タンパク質ともにバランスよく摂取する必要があります。
しかし将来的には、肉や魚などの動物性食品を口にする機会が減少するかもしれないと言われています。
世界の人口は現在も増加しており、肉や魚の需要は年々高まっています。
気候の変化の影響もありますが、海外でも魚の需要が高まり、昔と比べ日本近海での水揚げ量は減少しています。
食肉に関しては、この先の需要の上昇に対して、畜産の供給が追いつかなくなると言われています。
牛や豚を育てるには、エサとして多量の穀物が必要となるのですが、その穀物を育てるには広大な農地が必要となります。
また、牛のげっぷには温室効果ガスであるメタンガスが含まれ、これが地球温暖化の要因の一つになっていると言われており、環境問題の観点からも牛肉を増産することが難しいようです。
そういった中、この食糧問題の解決策として、昆虫食が一つの候補としてあがっています。
昆虫食と聞くと、抵抗があるかたが多いと思われますが、海外では、昔から常食されている地域があるようです。
タンパク質やビタミンが多く含まれ、種類によっては高い栄養価となっています。
また牛や豚と比べ、エサとして必要な穀物の量は少なくてすみ、環境への負担が低く抑えられます。
将来的には、食べやすく加工された食品が、一般に販売されているのかもしれません。
他に、「培養肉」といった食品の研究開発が進んでいます。
まず牛や豚を育てるのではなく、可食部である細胞を直接培養・育成し、食品となる食肉自体を生み出す技術です。
すでに、技術的には可能なところまできているのですが、コストがかかり過ぎる点が大きな課題となっています。
利点としては、餌となる穀物が不要、また環境への負担も少なくてすみます。
近年では、マイクロプラスチックなど海洋汚染・環境汚染が問題となっており、私たちが食べている魚や肉への影響が危惧されています。
しかし、細胞から直接培養・育成をおこなう「培養肉」は、そういった影響は受けないこともメリットの一つとされています。
人口増加に伴う需要増大のため、大豆食品・加工品の価格はこれから更に上がってくる可能性はありますが、まだ現在はお手頃な価格となっています。
納豆などは苦手なかたも多いかと思われますが、大豆食品は、タンパク質だけでなく栄養価はとても高い食品ですので、普段の食卓に取り入れることをお勧めいたします。