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胃腸炎

2022/02/10

そのほか

こんにちは、にこにこスタッフ森田です。


食中毒は、食品がいたみやすい気温・湿度が高くなる梅雨時~夏場に注意が必要です。
細菌などの病原体が増殖した食品を摂取することにより、発熱や腹痛・下痢・嘔吐といった胃腸症状が出ることがあります。
症状は、免疫力など個人差により異なりますし、病原体の種類によっても大きく変わります。腸管出血性大腸菌O-157など、重症化のリスクがとても高い細菌も存在するため、より注意が必要となります。


一方、冬場は気温・湿度が低いため、細菌を原因とした食中毒はおこりにくいのですが、ウイルスによる食中毒は冬場のほうが多くなります。
症状は細菌性と同じように、発熱や腹痛・下痢・嘔吐といった胃腸症状がみられます。

一般的な傾向としては、ウイルス性では吐き気や嘔吐の症状が強くみられ、細菌性では腹痛や下痢症状が強くあらわれるようです。
下痢症状が酷く血便がみられたり、腹痛が強過ぎる場合には、他の疾患の可能性もあるため注意が必要です。


他に、フグやキノコなど自然毒を原因とするもの、農薬や洗剤などの化学性由来のもの、サバやイカ・サケに寄生するアニサキスなどの寄生虫による食中毒もあります。
また食中毒ではないのですが、精神的なストレスにより腹痛や下痢、吐き気といった胃腸症状がみられることもあります。

豚や獣肉の生肉を食することは少ないと思われますが、イカやサケ(サーモン)をお刺身やお寿司で食べる機会は多くあります。
イカやサケに寄生するアニサキスは、-20℃で24時間以上冷凍すると死滅します。
現在は冷凍技術が進み、味をおとすことなく凍らせることができますので、安全に美味しく生ものを食べることが出来るようになりました。
一方、豚や獣肉に存在する寄生虫は、冷凍では死滅しないものもいるため、加熱が望まれます。

自然毒・化学性由来のものを除けば、夏場・冬場と季節を問わず、食品の保存状態の確認や加熱調理することにより、食中毒はかなり予防することができます。しかし、生食が美味しい食材も沢山ありますので、なかなか難しいところではあります。
予防としては、生ものを扱った包丁やまな板・食器の消毒も重要となります。


細菌やウイルスの種類により、あらわれる症状だけでなく感染力にも大きな差があります。
胃腸炎の原因となり冬場に流行するノロウイルスは、感染力がとても強いうえに、アルコール消毒では病原体の抑制効果が低いとされています。
ノロウイルスを保有したカキなどの二枚貝を生食することで感染することがあります。また、ノロウイルス感染者から他の人に感染することもよくあります。
咳やくしゃみ・嘔吐物・便などにウイルスが含まれており、さらに便からは数週間排出されるため、感染者本人の症状が落ち着いてからも、しばらくは注意が必要となります。

対策としては、現在おこなわれているコロナウイルス・インフルエンザウイルスの予防対策が有効です。
ただし、アルコールでの消毒効果が低いとされており、次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤)を希釈した溶液での消毒が効果的となります。

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