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便秘

2022/03/11

そのほか

こんにちは、にこにこスタッフ森田です。


最近は『腸の健康』について書かれた記事をよく目にします。
「腸」に関しては多くの研究がおこなわれており、健康情報としての書籍も多数出版されています。

研究が進むなかで、腸の状態は体全身の健康状態と密接に関係していることがわかってきています。
細菌やウイルスなどの病原体から体を守る免疫細胞は、腸内に数多く存在しています。
また、心の健康状態と関連するといった研究結果も報告されており、心身ともに健康であるためには、腸内環境を整えることがとても重要とされています。


排便の回数が週2回以下、あるいは連続して5日以上出ていないことが便秘の一つの目安となるのですが、慢性的な便秘で困っている人は日本全国で大勢おられます。
ご高齢のかただけでなく、20代・30代の若い年代でも多いそうです。

老廃物である便がスムーズに排出されないことは、「腸」にとっては好ましくない状態です。
口から摂取された食物は、胃で消化され小腸にて必要な栄養素を吸収された後は、スムーズに排出されることが理想的です。

しかし、様々な要因にて便秘は生じます。
お腹の張り、腹痛といった症状が強くなると苦痛を伴いますし、日常生活にも影響が及びます。
トイレで長時間いきむ行為は、血圧の上昇につながり体に負担がかかります。また、痔が生じる原因にもなります。


若い年齢層では女性の割合が高いのですが、加齢にともない性差関係なく便秘はおきやすくなり、60歳以上になると男女差は少なくなります。
若い人と比べ一日の運動量・活動量は少なくなり、腹筋など排便に必要な筋力・内臓の働きが低下することが要因として考えられます。
また他には、生活習慣病などの基礎疾患、服用している薬の影響も考えられます。


腸の状態を整えるには、食事の内容がとても大切です。
極端な偏食、ダイエットにより一日の食事摂取量が少なすぎる場合では、便のかさが不十分なために便意はおきにくくなります。適切な食事量、バランスの取れた食生活が重要です。
食物繊維やヨーグルトなどの乳酸菌飲料・発酵食品などは、食卓に積極的に取り入れるよう推奨されています。


運動することで腸の働きが活性化し、便を送り出すぜん動運動が促進されることがわかっています。
負荷の高い激しい運動を続ける必要はなく、軽い有酸素運動やストレッチでも効果はあります。
バランスの良い食事が摂れていたとしても、運動量・活動量が少ない場合には腸の働きが低下してしまうため、日常生活に運動習慣を取り入れることをお勧めします。


食物繊維やヨーグルトなどをしっかりと摂り、習慣的に運動をおこなっているにもかかわらず、便秘が改善されず困っているかたもおられます。
慢性的な便秘が続き改善されない場合は、他の疾患の有無を確認するうえでも、まずは胃腸科や消化器内科を受診しておくと安心です。

便秘の症状が強いかたのために、薬局でも様々な種類の下剤が販売されています。
入っている成分には様々な種類があり、便秘にはいくつものタイプがあるため、購入時は薬剤師に相談されるとよいかと思われます。

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