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便秘2

2022/03/18

そのほか

こんにちは、にこにこスタッフ森田です。


便秘の原因は様々ですが、他の疾患の症状としてあらわれることがあります。そのような場合、便秘の改善にはその疾患の治療が必要となります。
慢性的に便秘症状が続いているときは、胃腸科や消化器内科を受診しておくと安心です。

一方、他に疾患はなく便秘症状が続いているかたも多くおられます。
加齢、食事内容、運動不足、極端なダイエット、服用薬の作用など原因は多岐にわたるのですが、食事内容はとくに大きく影響します。
食事内容を見直すことで、慢性的な便秘の解消につながるかもしれません。

便通改善のためにまず重要とされるのは食物繊維になります。

食物繊維は「水溶性」と「不溶性」に分類されます。

水溶性食物繊維-文字通り水に溶ける性質があります。食事後の血糖値の上昇速度やコレステロール値を低下させる働きがあります。果物や海藻、イモ類、納豆などに含まれています。

不溶性食物繊維-水には溶けない食物繊維です。腸内で水分を吸収し便のかさを増すことにより、大腸が刺激され便通がうながされます。ごぼう、穀類、キノコ、豆類、納豆などに含まれています。

食物繊維(水溶性・不溶性ともに)は、大腸に存在する腸内細菌(善玉菌)のエサとなります。食物繊維をしっかり摂取することで、善玉菌の増加につながり腸内環境が整えられます。
また、食物繊維の多い食品を先に食べることにより満腹感が生じやすいため、食べ過ぎ防止にもつながります。
(*食物繊維を摂取しているにもかかわらず数日便秘が続いている場合は、さらに食物繊維が多い食品を摂ることでかえって悪化することがあるため注意が必要です)


ヨーグルトや漬物、味噌、納豆などの発酵食品も「腸」にとって大変良い食品となります。

発酵食品には、人の腸にとって有益な善玉菌がたくさん含まれています。
全ての人の腸には善玉菌だけでなく悪玉菌も存在するのですが、悪玉菌の割合が高くなり過ぎると、腸内の状態は悪化します。
発酵食品をよく摂取している人の腸内では、善玉菌の割合が高くなっていることがわかっています。

ただし、口から摂取した善玉菌(発酵食品)が、全て腸に届くわけではありません。
食道、胃、十二指腸を通過し小腸、大腸へと到達するあいだに、胃酸により多くの善玉菌は死んでしまいます。また、味噌などは加熱調理することで、善玉菌は死んでしまいます。
しかし死んだ善玉菌は、食物繊維と同様に腸内の善玉菌のエサとなるため、結果的に善玉菌の増加につながります。
また死んだ善玉菌が小腸を通過すると、小腸内の免疫細胞の働きが活性化されるそうです。
したがって加熱調理の有無にかかわらず、発酵食品の摂取には腸の状態を整える効果があります。

発酵食品の中でも納豆には水溶性・不溶性両方の食物繊維が含まれており、さらに納豆菌により発酵された食品ですので、腸にとっては大変有益な食品になります。


水分不足も便秘の要因となります。とくに夏場に便秘が酷くなる場合には、水分が不足しているかもしれません。
朝起床後にコップ一杯の水や白湯を飲むことで腸が刺激され、便通が促されます。毎日の習慣にすると、より効果的です。


また、オリーブオイルが便通改善に効果があるとされています。
炒め物など料理に使われると良いですし、サラダやヨーグルトに加えることもできます。生のままスプーンで一杯ほど摂取されるかたもおられます。
油ですので摂り過ぎはよくないですが、便秘でお困りのかたは、まずは少量ずつ試してみるとよいかと思われます。

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