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腸内フローラ

2022/03/25

そのほか

こんにちは、にこにこスタッフ森田です。


現在は、新型コロナウイルス感染症の流行があり、感染予防に加え自己免疫力を高めることがとても重要視されています。
誰しもが加齢とともに徐々に免疫力は低下してしまいますが、関係する要因は他にもたくさんあるため、ご高齢であっても滅多に風邪をひかれないかたもおられます。
体力と同様に、免疫力には個人差が大きくあらわれます。

免疫力は、遺伝や年齢だけでなく、生活環境によっても大きく左右されます。
良い状態を維持するために普段の生活で意識できる点としては、食事・睡眠・運動、そしてストレスのコントロールなどがあります。
適度な日光浴は免疫力を高めるのに効果的です。
気温や湿度などの気象条件に対して、室温・湿度・衣服や寝具の適切な調整は、体力・免疫力を低下させないためには大切です。

自分自身の免疫力が高いかどうかは、普段風邪をひきやすいかどうかで判断されるかたが多いかと思われます。
血液検査の白血球数の数値は、客観的な判断材料の一つとなります。

免疫として働く体内の白血球は、外部から侵入した細菌やウイルスなどの病原体や異物を排除し、風邪や病気から体を守ってくれています。
口からは病原体や異物が侵入しやすいため、通り道である『腸』にはとくに多くの免疫細胞が存在しています。
全身に存在する免疫細胞のおよそ7割が腸内に存在しているそうです。
よって腸内を良好な状態に保つことは、免疫力を高めるうえで大変重要となります。


腸の内面には無数の細菌が存在しており、その状態がお花畑のようであることから腸内フローラ(花畑)とよばれています。

腸内の細菌は接種された食事を栄養源として増殖するのですが、その時に様々な代謝物を産生します。
その代謝物には、人にとって有益なものや、反対に有害なものも含まれます。
有益に働く細菌は『善玉菌』、有害となる細菌は『悪玉菌』とよばれています。
どちらにも分類されず、善玉菌・悪玉菌の作用をうけ働きが変化する細菌も存在し『日和見菌』とよばれています。

腸内細菌には免疫細胞と同様に、体外から侵入してきた病原体に対して攻撃、排除する働きがあるそうです。
また腸内細菌は、腸に存在する免疫細胞の働きをサポートしていると考えられています。

すべての人の腸内には、善玉菌や日和見菌だけでなく悪玉菌も存在します。
通常は、【善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7】の割合になっています。

ところが食事内容や不規則な生活習慣によってこのバランスが崩れ、悪玉菌の割合が高まった状態が続いてしまうと、便秘や下痢・肌荒れ・アレルギーなどの様々な不調の原因となります。
日和見菌の働きにはまだわからない点が多いのですが、善玉菌と悪玉菌のバランスが関係しており、腸内でより優位となっている菌の影響をうけ働きが変化するのではないかと考えられています。

もしそうだとすると、善玉菌が優位な状態では引き続き腸内は良好に維持され、反対に悪玉菌が優位な場合には、腸内の状態は更に悪化してしまいます。
善玉菌が優位な腸内環境であると、便通が良いだけでなく、細菌やウイルスに対しての全身の免疫力が高く保たれます。
腸の状態をしっかり整え、免疫力の高い元気な体を目指していきましょう。

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