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痛風3

2022/06/17

そのほか

こんにちは、にこにこスタッフ森田です。


『痛風』はこれから夏場にかけて発症が増加しますので、尿酸値が高めのかたは注意が必要です。

一般的な生活習慣病は、加齢とともに発症リスクが高まり、患者が増加する傾向があります。しかし痛風に関しては、30~40代の男性の発症がとくに多くなっています。
女性ホルモンには尿酸を排出する働きがあるため、男性に比べ女性の発症は少なくなります。
また、若い年代にて増加している背景としては、「食事・アルコール摂取量の過多」「食事内容の偏り」「激しい運動」「ストレス」などが関係しています。

尿酸の代謝には体質が関係していると考えられています。しかし患者数が年々増加している点を踏まえると、食事や生活習慣の変化による影響が大きいとされています。

内臓肥満などメタボリックシンドロームに該当するかたは、尿酸値が高い傾向があります。一般的な生活習慣病の予防と同様に、食事や生活習慣の改善が大切です。
運動に関しては、負荷が強過ぎると却って尿酸は増加しますので、高尿酸血症のかたには有酸素運動が推奨されています。

気温の高い夏場は、特にビールや発泡酒の消費が増加します。
ビールはプリン体含有量が多いのですが、最近は健康志向が高まっている風潮もあり、プリン体をカットした商品が販売されています。
ただしアルコール自体に尿酸の産生促進・排泄抑制の作用があるため、プリン体をカットした商品であっても飲み過ぎには注意が必要です。

それに対し尿酸の排泄を促す食品があります。
尿酸は主に尿として体外に排出されるのですが、尿が酸性であると排泄が抑制され、反対にアルカリ性であると促進されます。
野菜や海藻・果物・きのこは尿をアルカリ性に近づけますので、積極的に摂っていきたい食品です。
また、アルカリ性食品には食物繊維も多く含まれているため、メタボリックシンドロームの予防や改善につながります。
他にコーヒーやビタミンCの摂取が、痛風のリスクを低減させる効果があるようです。牛乳や乳製品も尿酸値を低下させる働きがあるため推奨されています。
コーヒーには他にも健康効果がありますので、糖分は控え、カフェオレなどとして摂取するのも良いかと思われます。

血液検査の結果で尿酸値が高くても、痛風発作のように表立った症状が現れるまで放置しているヒトが多いそうです。
しかし、尿酸値が高い状態が続くと腎臓にも悪影響が及ぶおそれがあります。腎臓は様々な働きをおこなっておりとても重要な臓器ですので、尿酸値が高い場合には早い段階で改善することが大切です。


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