ブログ・お知らせ
気候の変動2
2022/09/23
そのほか
こんにちは、にこにこスタッフ森田です。
ここ最近は、日本だけでなく世界の様々な地域にて異常気象が確認されています。要因として、温暖化による地球の平均気温の上昇が関係しているのではないかと言われています。
極地では氷の溶解が進んでおり、北極ではホッキョクグマの生存が危ぶまれています。また海面が上昇することにより、沿岸地域や海抜の低い土地は人が住めなくなるおそれがあります。
地球の平均気温が0.5℃上昇するだけでも様々な気候の変化があらわれるとされており、数℃上昇すると、人類や多くの動植物の生存に大きな被害が及ぶと考えられています。
しかし、過去には現在の環境からは想像できないほど大きな自然災害・気候変動があり、地球上に生息するほとんどの生命が絶滅した時期があったと考えられています。
現在確認されているところでは、5回大きな絶滅期があり「ビッグファイブ」と呼ばれています。遥か昔のことですのでわかっていない事柄も多くありますが、ビッグファイブをもたらしたいくつかの要因が推察されています。
- ・スノーボールアース-「全球凍結」「雪球地球」などと呼ばれています。気候変動による気温の低下により、深海の底や火山周辺などごく一部の地域を除き、地球全体が凍結した期間があったとされています。
- 地球の平均気温が低下する「氷河時代」は、地球の誕生から何度か繰り返されていますが、その中でもとくに気温が下がった期間が数回ありました。仮説の段階ではありますが、赤道付近も全て氷に包まれており、地球上のほとんどの生物が絶滅したのではないかと考えられています(但し、まだ陸地には植物も含め生物は存在しておらず、海には古代の生物が生息していました)
- ちなみに現在も氷河時代であり、比較的暖かい時期にあたるようです。
- ・超大陸の形成・分裂-地殻変動により地球上の陸地は現在も移動し続けています。過去にはユーラシア・アフリカ・南北アメリカ・オーストラリア・南極大陸が一つの大陸として存在していた時期がありました。ゴンドワナ大陸・パンゲア大陸などが有名です。
- 陸地が移動し続けているため、大陸は形成されるだけでなく分裂も起こります。そういった超大陸の形成・分裂時には、大規模な火山活動が起こり、地球全体の気候・環境は激変します。その時多くの生物の絶滅がもたらされたのではないかと考えられています。
- ・破局噴火-「カルデラ噴火」「ウルトラプリニー式噴火」などとも呼ばれています。日本は火山帯が多いため、地震も多くなっています。最近では桜島の噴火がありました。富士山も活火山のため噴火のおそれがあり、それによる被害が心配されています。
- これに対して破局噴火は遥かに規模が大きく、火砕流やマグマの噴出量が桁違いになります。日本では、阿蘇カルデラ(阿蘇山)・鬼界カルデラ(屋久島の北方)・姶良カルデラ(鹿児島湾北部)などがあり、海外ではアメリカのイエローストーン国立公園が有名です。
- 通常の火山の噴火が起きた場合にも甚大な被害が発生しますが、破局噴火が起きた場合は火砕流や火山灰による周辺地域への影響だけでなく、大量の粉塵などが上空数十㎞まで到達し、太陽光を遮ることで地球全体の気温低下を招くおそれがあります。
- 日本では7000~1万年周期で起きています。またアメリカのイエローストーン国立公園では60万年周期で破局噴火が発生しているのですが、現在は前回の噴火から64万年程経過しているそうです。この一帯の地下には膨大な量のマグマが確認されており、もし噴火した場合には地球全体の環境や気象に影響が及ぶおそれがあります。最近地震の発生が多くなっているため注視されています。
- 他の大災害や気候変動の発生頻度(周期)は数百万年~数億年といったスパンですが、この破局噴火はもっと短い周期で起きているため、人類にとってはより危険な災害かと思われます。
- ・海洋無酸素事変-大規模な火山活動や地殻変動が起きたことにより、地球上の海水中の酸素が欠乏した状態が長期間続き、その結果多くの海水中の生物が絶滅したのではないかと考えられています。
- ・超新星爆発によるガンマ線バースト-太陽より遥かに巨大な恒星が寿命を終え、最終的に爆発した時には大量のガンマ線が放出されます。放射線の一つであるガンマ線が地球に届くことで、地表が汚染されるといった大きな被害が生じる恐れがあります。しかし現在確認されている中では、その様なリスクのある恒星は見つかっていません。しかし過去の大規模な絶滅期には、ガンマ線バーストの影響を受けていたのではないかと考えられています。
- 超新星爆発は太陽より10倍以上の質量がある恒星で起きるため、太陽では起こりません。オリオン座を構成するベテルギウスは、近い将来超新星爆発すると考えられています。質量は太陽のおよそ10~20倍ですが、体積は凄まじい大きさです。木星は地球と同様に太陽の周囲を円を描きながら公転しますが、ベテルギウスの球体は、その木星が描く公転の円に近いサイズになります。ベテルギウスを土星とすると、土星の輪に相当する部分が木星の公転軌道になります。
地球全体に大きな被害をもたらす災害としてもう一つ大きなものが、地球への小惑星(隕石)の衝突です。
6600万年前に現在のメキシコユカタン半島付近に小惑星が衝突し、それによってもたらされた環境変化・気候変動により恐竜が絶滅したのではないかと考えられています。