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月2
2022/10/14
そのほか
こんにちは、にこにこスタッフ森田です。
現在は、国家だけでなく民間の会社がロケットや人工衛星を打ち上げています。NASAやJAXAの宇宙飛行士でなくとも、一般人が宇宙飛行できる時代になりました。宇宙分野の研究・開発においては、人工衛星や宇宙ステーションだけでなく、月や更には火星への飛行・有人着陸といった計画も持ち上がっています。
月に関しては、約50年前にアポロ計画により有人着陸が実現していますが、近い将来、再び有人での探査が計画されています。
以前と異なる点としては、今後は「月の裏側」の探査が大きな目的になります。この月の探査には、学術的な目的以上に資源の確保や基地の建設といった政治的な思惑があるのではないかとされています。
最近ではそのような話題が度々ニュースで紹介されている月ですが、古来より「地球と月」は互いに密接に影響を及ぼし合い存在しています。干潮・満潮といった潮の満ち引きが、月の重力により生じていることは有名です。また、月はその成り立ちにおいても地球が深く関係しているのではないかと推察されています。
いくつかの仮説が提唱されているのですが、現在有力視されているのは「ジャイアントインパクト説」「複数衝突説」の二つです。
〔ジャイアントインパクト説〕
遥か昔、原始地球に火星ほどのサイズの巨大惑星が衝突しました。両方の天体から弾け飛んだ多数の破片が地球周回軌道上で集約・凝集され、それが固まり形作られたのが「月」ではないかと考えられています。
恐竜の絶滅の原因とされる小惑星(隕石)の衝突では、その小惑星のサイズは直径がおよそ10㎞程度であったとされています。直径10㎞程度のサイズであっても、地球上のほとんどの生命が絶滅するほどの大災害・気候変動が巻き起こりました。これが火星サイズの小惑星の衝突となると、どのような規模の現象が巻き起きるのか想像がつきません。
〔複数衝突説〕
ジャイアントインパクト説では、一つの巨大惑星の衝突が原因と考えられています。一方複数衝突説では、それより小さなサイズの複数の小惑星が原始地球に衝突したことにより、徐々に「月」が形作られたと推察されています。
小惑星が衝突するたびに弾け飛んだ破片が、地球の周回軌道上に集約され、最終的に月が出来上がりました。地球・月の岩石の構成物質や密度などの解明が進むにしたがい、ジャイアントインパクト説では説明がつかない点が出てきました。その矛盾点を埋める新たな仮説として現れたのが、複数衝突説です。
遥か昔の出来事ですので、実際には全く違う状況で月が誕生したのかもしれません。しかし、高性能なコンピューターに当時の考えられる様々な条件を入力しシミュレーションしたところ、これらの仮説は可能性として充分にあり得るといった結果が出たそうです。
普段夜空に出ている月を眺めていても、地球の破片から生まれたという話や、月面上を無人の探査機が走行しているといった事実に対して実感が湧いてきませんが、近い将来には、実際に多くの人が月面に滞在し様々な活動をおこなっているのかもしれません。