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水分摂取2
2022/11/25
そのほか
こんにちは、にこにこスタッフ森田です。
ヒトにとって『水』は欠かすことができないものです。食事を摂らなくても数週間は大丈夫ですが、水が無ければ4、5日しかもたないとされています。
通常は意識しなくても喉の渇きを感じますので、それに従い水分を摂取すれば問題ありません。しかし、小さな子供や高齢者は充分に水分を摂れていないことがあるため、特に夏場などは周囲の人が意識的に水分摂取を勧める必要があります。
反対に、水分を摂り過ぎることによる問題もあるようです。
極端な水分摂取により低ナトリウム血症を引き起こし、めまいや頭痛・疲労感・むくみといった症状が表れることがあり、「水中毒」と呼ばれています。
心臓や腎臓疾患の種類によっては1日の水分摂取量が定められている場合がありますが、一般的には、喉が渇いた時に普通に飲んでいれば過剰摂取になることはありません。(異常に喉が渇く場合には、糖尿病など疾患が関与していることがあります)
しかし食事からの塩分摂取量が多い場合には、必然的に水分摂取量は増加します。ラーメンのスープを全て飲んだ後は、満腹なのですが普段以上に喉が渇くため水分を摂ることがあります。
腎臓は血液をろ過する働きがあり、血液中の栄養素を必要なものと不要なものに分別します。必要な栄養素は再吸収し、対して不要な水分や老廃物は尿として排出します。体中の全ての血液は、1日の間に繰り返し腎臓でろ過されています。
水分や塩分を摂り過ぎると、腎臓は通常より沢山働く必要があります。塩分を控える事により腎臓への負担を軽減できます。
運動後や大量の発汗時を除き、1時間の間に1ℓ以上の水分を摂取しているのであれば、量が多過ぎるのかもしれません。しかしアルコールに関しては、ビールなどそれ以上のペースで飲むヒトもいます。
アルコールには利尿作用があり、特にビールは1ℓ飲むと1.1ℓ尿として排出されると言われています。その為、水分であるビールを飲んだにもかかわらず普段以上に喉が渇くことがあります。(お酒の肴の塩分量の影響もあると思われます)
ビールを好み数時間で3ℓ以上飲むようなヒトもいますが、その後に「水中毒」になったという話は聞いたことがありません。頭痛や疲労感・むくみといった症状が表れたとしても、通常は「二日酔い」と考えます。飲酒時はそれだけ水分が排出されているのかもしれません。ただし排尿量や回数が増えますので、腎臓には大きな負担がかかっています。
「水毒(水滞)」という言葉が東洋医学にあります。
体の水分の巡りが悪く、滞っている状態のことを指します。重だるい感覚や疲労感・むくみ・手足の冷えといった症状がみられ、水中毒と似ている点があります。
しかし「水毒」は、水分の摂り過ぎだけでなく、飲料の種類や食事内容・湿度・体質など様々な要因が関係するとされています。歴史の長い東洋医学においては、体内の水分が多すぎることは問題と考えられています。
最近の夏は特に暑いですので、子供や高齢者では意識的な水分摂取も必要ですが、食事の栄養と同様に適度に摂取することが大切だと思われます。