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足底腱膜炎2

2023/02/17

そのほか

こんにちは、にこにこスタッフ森田です。


『足底腱膜炎』の発症はマラソンやランニングなどをおこなう陸上競技の選手にとくに多くみられます。「歩く・走る・ジャンプする」といった動作の繰り返しにより、足底腱膜に負荷がかかり過ぎてしまい組織に炎症がおきます。
しかし走行や跳躍動作はその他多くのスポーツでおこなわれていますので、陸上競技以外でも『足底腱膜炎』の発症リスクは充分にあります。

トレーニングのため、街中をジョギングしているかたが多くおられます。土のグラウンドと比べアスファルトの舗装路を走る場合では、足底腱膜にかかる負荷は更に大きくなるため、靴選びがとても重要です。
サイズが合っていなかったり、クッション性が低いような靴でトレーニングを続けていると足底腱膜を痛める可能性があります。また足底腱膜だけでなく、膝や股関節・腰など他の部位にも大きな負荷がかかってしまいます。

適した用途・サイズの靴であると走りやすさの違いが実感できますし、運動後の筋肉の張り感や疲労感も変わってきます。
トレーニングのための靴選びは、専門知識を持ったスタッフがいる店で購入するのがお勧めです。足はサイズだけでなく形も一人一人異なり、使用目的によっても適した靴は異なります。また同じサイズでもメーカーによって差がありますので、実際に店舗を訪れて試し履きすることが大切です。

『足底腱膜炎』はスポーツだけでなく、長時間の立ち仕事など他の要因で発症することがあります。
仕事によっては靴が限定されてしまい、クッション性や歩きやすさといった機能性で選べない場合がありますが、そういった時も出来るだけ足のケアをおこなうことにより、足底腱膜にかかる負担は軽減します。


足底腱膜は土踏まずのアーチの形成に関わっています。土踏まずのアーチには、足を床におろした時の衝撃を緩和するといった作用があります。また歩行時の力の伝達にも大切な役割を果たしています。
しかし足底腱膜炎になると、そういったアーチの作用や役割が充分にいかされません。したがって、トレーニングと並行しケアや予防がとても大切であり、痛みなどの症状が表れた場合は早めに運動量を調節することが重要です。

足底腱膜炎の予防としては、まずはトレーニングに適した靴選びが大切です。土踏まずが下がりアーチが崩れている扁平足の場合には、より足底腱膜炎をおこしやすいとされていますので注意が必要です。
また下肢の筋力の低下も要因となりますので、久しぶりにジョギングを始める場合には、様子を見ながら少しずつ走行距離を伸ばしていくのが良いかと思われます。

ふくらはぎ~アキレス腱・足の裏の柔軟性も関係します。柔軟性が低下すると足底腱膜への負担が大きくなりますので、トレーニング前後や入浴後のストレッチが大切です。
足の裏を自分自身でマッサージするのは大変ですので、椅子に座った状態でテニスボールを足の裏でゴロゴロと転がすことで、足裏のマッサージになります。
また足の指をグーチョキパーと動かすような運動も効果的です。初めは動かしにくいかもしれませんが、続けているうちに指が開きやすくなってきます。


足底腱膜の炎症が初期の段階では、運動量の調整と足底腱膜への負担を軽減することにより自然と治ります。一方、炎症が進行し痛みが強くなった場合には、運動を休止し冷却・消炎鎮痛剤などを用いて痛みを抑えます。
病院では「皮膚の上から足底腱膜の炎症部位に衝撃波を照射する」といった治療がおこなわれています。炎症を早く鎮め治癒を促す効果があるようです。
足の裏の痛みが続き徐々に悪化するような場合は、他の疾患の可能性もあるため病院を受診することが大切です。また、足底腱膜炎は治癒後の再発も多くみられるため、普段からのケアや予防もとても大切です。

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