ブログ・お知らせ

ブログ・お知らせ

トマト

2023/02/24

そのほか

こんにちは、にこにこスタッフ森田です。


季節的には夏が旬のイメージのトマトですが、本来高温多湿の夏場はトマトの育成には最適でないため、味に関しては春から初夏にかけて収穫されたのものが良いそうです。ただし市場に多く出回るのは夏場のため、価格は夏場に収穫されたもののほうが安くなります。

トマトは元々日本にあったものではなく、南アメリカのアンデス山脈高原地帯が原産であり、ヨーロッパから中国を通じ江戸時代に伝わったとされています。
アンデス山脈一帯を原産とする野菜は他にも沢山あります。ジャガイモ・サツマイモ・カボチャ・トウモロコシの他、ピーナッツや唐辛子などがあります。
アンデス山脈は南アメリカ大陸に南北およそ7500㎞にわたり連なる世界で最も長い山脈です。北海道の札幌から沖縄の那覇までの距離がおよそ2200㎞ですので、アンデス地方と呼ばれる一帯は、とてつもなく広大な面積となります。
現地には、まだ日本では知られていない多くの種類の野菜や果物・豆類などの食材がありますので、これから先日本に入ってくるかもしれません。

ちなみに、現在の日本の食卓に並ぶ野菜・果物の多くは海外から日本に伝わったものばかりです。
江戸時代やそれ以前に伝わった食材もあるため歴史は長いのですが、古来より自生している日本原産の野菜類は、ミツバ・フキ・ウド・セリ・ミョウガ・山葵・山椒・山の芋(自然薯)などごくわずかです。
また果物に関しては、柿・みかん・梨などが日本原産とされていますが、まだ正確にはわかっていないようです。一方しいたけ・なめこといったキノコ類は日本原産のものも多く、現在でもよく食べられています。
海外から日本に伝わった多くの野菜・果物は、長い年月をかけ品種改良が加えられ、現在食べられている美味しい野菜・果物になりました。

農林水産省によるとトマトは野菜に分類されています。生産量の多い都道府県は1位が熊本県・2位が北海道となっており、他愛知県や茨城県でも沢山作られています。
好きな野菜を選ぶアンケートではトマトは上位に入っているのですが、反対に苦手で全く食べられない人も少なくありません。しかしトマトが好きな人にとっては、食欲が低下する夏場でも食べやすい食材であり、また他の葉物野菜と比べ量を沢山食べられるといった良さがあります。

トマトには酸味がありますが、これはクエン酸成分によるものです。
クエン酸には食欲を増進させる作用がありますので、夏バテ予防に効果的です。またクエン酸には疲労回復を促す作用があるとされています。味の良さに関しては春から初夏にかけてが旬と書きましたが、やはり食欲が低下し体力を消耗しやすい夏場に食べるのが適しているように思われます。

最近スーパーなどではフルーツトマトと記載された商品が並んでいます。
このフルーツトマトは品種の名前ではなく、糖度が8度以上のものをフルーツトマトと呼んでいます。
トマトの品種には〔桃太郎系〕〔ファースト〕ミニトマトで有名な〔アイコ〕など沢山の種類がありますが、その品種や大きさは関係なく、糖度8以上のものがフルーツトマトとして販売されています。
このフルーツトマトは水や肥料を減らした特別な方法で栽培することにより、通常よりサイズは小さくなりますが糖度が高くなっています。
水や肥料は多く与えるほうが良さそうですが、原産地であるアンデス高原地帯では、日照はあるのですが日本より冷涼で乾燥した気候であり、また土壌はあまり栄養豊富でないといった特徴が関係しているようです。
そのため日本では真夏に収穫されたものより、アンデス高原地帯の気候に近い春先に収穫されたトマトのほうが甘味が強くなると言われています。

< 戻る