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睡眠の質・時間2

2023/07/07

そのほか

こんにちは、京都の訪問マッサージにこにこスタッフ森田です。


最近の研究では『睡眠』に適した時間帯は人によって異なり、大きく「朝方・夜型」にわかれることがわかってきました。それはクロノタイプとよばれており、遺伝的な影響が大きいとされています。
自分自身のタイプがわかれば、それに合わせた生活リズムを送ることが理想であるのかもしれません。しかし、実際多くの人々にとって起床や就寝時間は、仕事や学校など社会生活の中で決まってくることが多いかと思われます。

昔の電気がなかった時代の人々は、日の出とともに起床し、日中に働きそして日没後は早めに就寝していたと学生時代に教わりました。
夏と冬では必然的に起床や就寝時間は変わってくるのですが、昔の日本ではそのような生活をしていたと考えられていました。そういった点から「日の出/日の入り」に合わせた「早寝早起きの生活が人間本来の生活リズムであり健康的」と言われるようになったのかもしれません。

産業革命以前のヨーロッパでは、一般人は日没後に4~5時間眠り、夜中に一度起床し再度日中に数時間眠るといった生活リズムで過ごしていたことが、当時の記録で残っているそうです。
しかし産業革命が起こり工業生産が発達したことによって、日中に8時間程度働くといったスタイルへと変化し、その生活リズムが現代へと引き継がれてきたのでないかとも言われています。

ただ農業に関しては、昔から「日の出/日の入り」に合わせた早寝早起きの生活を送っており、睡眠をとる時間や生活リズムは、その時代や地域・仕事内容により異なっていたのかもしれません。
自然界では夜行性の動物が多く存在しますし、冬眠する動物もいます。人間のように季節に関係なく年中決まった時間に定まった睡眠時間をとるというのは、生物的には特殊な状況なのかもしれません。

睡眠をとる時間帯に関しては現在も研究がおこなわれており、個人差があることがわかってきました。
一方『睡眠の質』で考えると、とくに寝始めの数時間が重要とされています。寝始めが最も睡眠状態は深くなり、そこで肉体の疲労回復や記憶の整理が重点的におこなわれます。
その後「レム睡眠-ノンレム睡眠」が繰り返され、時間の経過とともに徐々に浅い睡眠状態へと変化します。寝始めの数時間を充分に熟睡できれば、多少睡眠時間が短い場合であっても『睡眠の質』は高くなります。

一方で寝始めの数時間の睡眠が浅くなってしまうと、普段より長時間睡眠をとっているにも関わらず翌日に疲労が残ってしまうおそれがあります。そのような場合は、熟睡度が下がり『睡眠の質』が低下しているのかもしれません。
睡眠状態に影響する要因は沢山あります。住環境や仕事内容など調整が困難な要因もあるため、理想的な睡眠のための状況・環境づくりはとても難しいですが、調整しやすい点もあります。適切な睡眠時間をとり、また『睡眠の質』を高めることによって、日頃の体調の改善につながると思われます。


ベッドで寝る人のイラスト(男性)

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