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睡眠不足とあくび

2023/07/14

そのほか

こんにちは、京都の訪問マッサージにこにこスタッフ森田です。


数十年前にアメリカ人の高校生が、どれだけ眠らず起き続けていられるかといったチャレンジをおこない、結果11日間眠らずギネス記録として認定されたそうです。
しかし現在では、健康面への影響からそのような不眠チャレンジは認められていません。

ただし正式には認定されていませんが、インターネットの記事では、数年の間ほぼ眠っていない人が紹介されています。また他には、数年間食事をとっていないといった人も紹介されています。そしてその人達は、体調に大きな問題はなく日常を過ごしているそうです。
詳しい情報がないため、実際に睡眠や食事を全くとらずに数年間過ごしているのかどうかはよくわかりませんが、もし事実であれば、その人達は非常に特殊な体質の可能性があり、現在の医学では十分に説明することができません。
訓練や環境を整えることによって、一般人でもある程度まで睡眠時間や食事量を減らすことはできますが、全く眠らず・食べずに数年間過ごすというのは、通常では考えられない状況です。

冬眠中のヒグマは、3~4ヶ月の間は、餌だけでなく水分も一切とらないとされています。しかし、冬眠中は尿などの排泄は止まりますし、もちろん巣穴で動き回るようなことはありません。
そのように大幅に代謝を低下させることによって、餌を食べなくても生きていけるのですが、それでも冬眠明けには、体重は20%以上減少しているそうです。
また変温動物である両生類や爬虫類は、冬眠中は仮死状態のようになり、代謝がヒグマ以上に下がり心拍数や呼吸数も減少します。ただしヒグマや爬虫類は、冬眠状態が終わると当然水分や餌が必要となります。

人体にはまだ解明されていないことが多くあり、食事や睡眠をとらなくても、何らかの生理作用により生命活動が保たれているのかもしれません。しかし通常では、食事や睡眠は生きていく上で必要不可欠です。
もし全く食べなくても日常生活を送ることが可能であれば、飢餓や飢饉は発生しませんし、睡眠をとらなくても問題ないように進化していたと考えられます。
マウスを用いておこなわれた実験では、睡眠を遮断することによって全てのマウスは2~3週間で死亡したそうです。免疫力の低下など様々な要因が調べられましたが、その原因についてはまだよくわかっていないようです。


睡眠不足の時にはよく『あくび』が出ます。あくびは人間だけでなく、他の哺乳類や鳥類・は虫類・両生類にもみられます。このあくびが出る原因についてはいくつかの仮説はありますが、まだ詳しくはわかっていないようです。

・体(脳)の酸素が不足した時に、自然とあくびすることによって、酸素を沢山取り込んでいるのでないかといった意見があります。しかしあくびにより取り込まれる酸素量はあまり増えず、また血中酸素に変化はみられないといった報告がされています。

・頭部の体温を下げる作用についても考察されています。あくびをすることにより体内の空気を入れ替え、体内の熱を低下させます。実験では、首周辺を温めることによってあくびの回数が多くなったそうです。しかし風邪や病気で発熱している時に、あくびの回数が増加するといった症状はみられないため、体温との関連性についてもまだよくわかっていません。

・あくびには覚醒効果があります。あくびが出ることによって、眠気は一時的に回復します。自然界では、眠ることによって外敵に襲われる危険性があります。もし眠るとしても、安全な場所に移動しなければなりません。そのためには一時的にでも眠気を覚ます必要があり、結果としてあくびという行為が生まれたのではないかとも考えられています。

あくびは退屈であったり緊張している時にも出ますし、自然と他人にうつるといった不思議な作用があります。共感性との関連があると言われており無意識に出てしまいます。またこの『あくび』についての文章を打っているだけでもあくびが出そうになります。

あくびをしている犬のイラスト

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