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歯の健康状態と食事

2023/08/04

そのほか

こんにちは、京都の訪問マッサージにこにこスタッフ森田です。

今年の夏は連日猛暑日が続いており、体調管理がとても大変です。
水分不足による脱水症状や熱中症、また気温や湿度が高い日の影響で夏バテしてしまうと、食欲の低下につながりやすいため注意が必要です。とくに高齢者にとっては、食欲が低下すると体力も低下してしまうおそれがあります。
気温や湿度の高い日を乗り切るには、普段より体力が必要となります。夏バテを予防するためにも、より食事面には気をつけていたいところです。

一方食欲はあるにも関わらず、歯の状態が悪いため満足のいく食事を摂れていないかたもおられます。痛みの影響で好きな物が食べられなかったり、十分な食事量を摂れないことがあります。
夏の食欲低下は一時期ですが、歯の健康状態は長期間続く場合があるためとても大変です。歯の本数の減少や義歯の使用、他には口腔内の疾患であったり、顎関節症が影響する場合もあります。

それでも昔と比べると、国民全体の歯の状態はかなり良くなってきているようです。
約30年前に『8020運動』とよばれる歯の健康を維持するための啓発活動がおこなわれました。「80歳を過ぎても20本以上の歯を保ちましょう」といった内容でした。
その当時は、80歳で20本の歯を保っている人は10%未満だったそうです。しかし現在では、半数の50%を超えており大きく改善されています。(ちなみに平均寿命に関しては、当時は男性75歳/女性81歳でしたが、現在は男性81歳/女性87歳と、約6歳ずつ伸びています)
また歯科医療が進歩しており、例え歯の本数が少なくても、しっかりと治療をおこなうことによって、歯の咀嚼機能を維持できるようになってきています。

現在、歯や顎の状態により食事に影響が出ている場合は、食事内容の工夫により改善できる点があるかもしれません。
痛みの影響により咀嚼機能が低下してしまうと、硬い食物を避けがちになります。症状が強い場合には、肉や魚・食物繊維の多い野菜などを食べるのが困難になります。食べられない食材が増えてくると、摂取する栄養素が偏るおそれがあります。
硬めの食材であっても、調理の工夫により食べやすくなる物もあります。「サイズを小さくする」「柔らかくなるまで加熱する」「充分に咀嚼しない状態で飲み込むとむせやすいため、とろみをつける」といった方法などがあります。インターネットで調べると、歯の状態が悪い人でも食べやすいように考えられたメニューが沢山紹介されています。

とくに食欲が低下しやすい夏場は、柔らかくて食べやすい素麺などの麺類や、さっぱりとしたお茶漬けなどが多くなりがちです。
暑さで食が進まず、さらに歯の状態が悪いような場合は、そのような食事でも良いかと思われますが、それがあまりに続いてしまうと、栄養的に偏ってしまい体力維持に悪影響するおそれがあります。
歯の状態が悪い場合であっても、たんぱく質や脂質・ビタミン・ミネラル・食物繊維などがバランスよく含まれた食事を摂る必要があります。

痛み症状の強さによっては、食事メニューは限られ大変難しくなります。しかしある程度の咀嚼が可能であれば、動物性食品はミンチ肉やしらす干しだとだいぶ柔らかくなります。また豆腐や卵は柔らかいですし、牛乳やヨーグルトなどの乳製品だと咀嚼の必要はありません。
歯や顎関節などに問題がある場合は、まずは治療を受ける必要があります。しかし状態によっては、改善に時間がかかる場合もありますが、食材や調理を工夫することで、痛みがあっても栄養バランスのとれた食事を摂ることが大切です。また栄養バランスのとれた食事を摂ることによって、症状の改善が促されます。

虫歯のお爺さんのイラスト

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