ブログ・お知らせ

ブログ・お知らせ

タンパク質の摂取

2020/09/04

日々

にこにこスタッフ森田です。

前回夏バテ対策の食事として、不足しがちなタンパク質について書きました。
この暑い時期は水分が多く、冷たく口当たりがよいものが食事の中心になってしまいがちです。糖質(炭水化物)が主食で、他は冷やした夏野菜や果物をメニューに追加される方は多いと思います。喉が渇いたときはスポーツドリンクや経口補水液などを摂取され、比較的ビタミンやミネラルは足りているように思われます。

一方、タンパク質、脂質を多く含む食品に関しては、暑い時期は食べるのが重く感じられ不足しがちの傾向があります。特にご高齢の方は1回の食事量が少ない為、より摂取不足になってしまいます。また歯が悪く、肉や魚をあまり食べないかたもおられます。

以前は、生活習慣病予防が大きなテーマであり、食べ過ぎ、カロリーの取り過ぎが問題となっていました。その影響もあってか、ある程度の年齢になると「粗食が健康に良い」といったことをよく耳にしました。確かに、代謝が落ち活動量が少ない状態で高カロリーの食事を摂り続けることは問題があります。また、腎臓病など持病がある方は摂り過ぎてはいけない食品・栄養素があるため注意が必要です。

しかし、現在は高齢者(特に75歳以上)の方には、タンパク質意識的に摂取するよう推奨されています。「粗食が健康に良い」と聞くと肉や脂をさけた精進料理のようなイメージがあるのですが、元々意味していることは、必要な栄養素がバランス良く含まれた食事を、腹八分目に食べることなのかと思われます。

筋肉を作るのにタンパク質が必要であることはよく知られています。せっかく毎日運動をおこなっていても、必要な栄養素が摂取できていないと効果は半減します。特に75歳以上の方は、健康な生活を過ごすには、下半身の筋肉を維持することがとても重要です。
またタンパク質の働きとして、他には酵素やホルモンなど体の機能を調節する役割があり、免疫力・抵抗力の維持に役立ちます。

ご高齢になり、食事の献立が習慣化していませんでしょうか。献立を大きく変えるのは大変ですので、メニューは普段通りでご飯の量を少し減らし、一品タンパク質がメインの副菜を加えることをお勧めします。
歯が悪いかたでも食べやすいように、ひき肉を使う、軟らかく煮る、とろみをつけるなど少しの工夫で、肉や魚などは食べやすくなります。
また、卵や乳製品、豆腐などの大豆製品も食べやすく取り入れやすいと思います。


< 戻る