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サンマ
2020/09/23
日々
にこにこスタッフ森田です。
秋の味覚であるサンマが、今年は漁獲量がとても少なくなりそうであるとニュースで報じられていました。日本周辺の海洋環境が変化してきていることが原因でないかと言われています。これまでで漁獲量が最も少なかった昨年より、更に少なくなる可能性があるようです。
サンマと言えば大衆魚のイメージが強かったのですが、価格が上がり、これからはお手軽に食卓に並ぶものではなくなるかもしれません。焼いて大根おろしを添えるととても美味しいのですが、サンマは大変栄養化が高い食品でもあります。
良質なタンパク質、貧血防止の鉄分、骨や歯の健康に欠かせないカルシウムやビタミンD、血液の流れを良くするEPA・DHAなど栄養豊富です。ご高齢の方にとって必要な栄養が多く含まれている為お勧めします。
一方でイワシの漁獲量は一部増えているようです。サンマとは味覚は異なりますが、同じ青魚として栄養面では負けていませんので、青魚が苦手でない方は、イワシを選ばれるのも良いかもしれません。
青魚を食べることが体に良いと言われる理由として、EPA・DHAが多く含まれている点が上げられます。EPA・DHAは必須脂肪酸とよばれ体内ではほとんど作れないため、食事から摂取する必要があります。
DHAは、一時期「食べると頭の働きが良くなる」と話題になりました。実際どうなのかはよくわかっていないようですが、脳の神経に多く含まれる重要な成分のようです。
一方EPAの研究は進んでおり、血栓を防ぎ脂質異常症の改善に効果的であることがわかっています。中性脂肪値を下げ、動脈硬化のリスクの低減に効果があります。そういった働きにより、EPAは血液をサラサラにすると言われています。
EPA・DHAは調理によって減少しますが、水煮や味付けの缶詰は栄養の流出が少なくしっかりと残っていますので、サバ缶・イワシ缶を使った料理もお勧めです。
しかし青魚が苦手という方もおられると思われます。食用油のアマニ油やえごま油にはα‐リノレン酸という成分が含まれており、これが体内に入ると一部がEPA・DHAに変換されますので、こちらからの摂取も良いかと思われます。