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靴選び

2020/11/02

日々

こんにちは、にこにこスタッフ森田です。


少し前の話ですが、マラソン競技において、ある厚底シューズの使用について規制をするかどうかといった話題がありました。そのシューズを使用したランナーの多くが自己ベストの記録を更新したことで、他のシューズを履いているランナーより有利になってしまうのでないか、といった議論が起こったようです。

その靴はただ底が厚くクッション性があるだけでなく、軽量化しつつも適度な硬さをもたせるため、靴本体と底の間にプレートが入っているようです。また、足の構造・ランニング時の動きや力の方向など徹底して研究され、それを基に作成されています。

プロのアスリートの場合は、そういった靴をベースとし、個々の選手の足のサイズ、形、重心のかかりかたなどを計測し、オーダーメイドで作成し、それを実際に試しながら、時間をかけて微調整していくようです。

元スピードスケートの清水選手が現役時代の話ですが、練習時にスケート靴をはいた感じがいつもと異なり、それを専属の靴のメーカーのかたに伝えたそうです。
その靴を工場で詳細に調べてみると、数ミリのずれが生じていることがわかりました。その靴のメーカーのスタッフは、その数ミリのわずかなずれを清水選手が感じとったことに大変驚かれていました。

プロのアスリートやスポーツに熱心に取り組まれているかたは、パフォーマンスを高めるため靴選びをとても重視されています。靴の違いでパフォーマンスや記録が大きく変わってきます。また、スポーツによって適した靴の構造は異なり、製造されるメーカーのかたも個々のスポーツに対して研究をおこなっています。


一方、一般の人はお気に入りのデザインやメーカーで選ばれることが多いかもしれません。若いかたが普段履きとして使われても、足を痛めることなどほとんど無いと思われます。

しかし、筋力や体力が衰えてきた、歩行に不安がある、視力が悪くなったと感じているご高齢のかたは、しっかりとした適切な靴を履くことをお勧めします。

歩行に障害があり、杖や装具、車椅子を使用されているかたには、介護靴やケアシューズといった専用の靴があります。むくみや装具の使用により、左右のサイズが異なる場合は、左右それぞれにサイズ選ぶことができるメーカーもあるようです。



高齢者の転倒事故の約半数は屋内で起きているとのことです。ちょっとしたカーペットの段差や延長コードでつまずき、大きなケガにつながってしまうリスクがあります。
日常の歩行に少し不安を感じているかたには、屋内ではスリッパより、こういったケアシューズをはかれる事をお勧めします。着脱もしやすく、蒸れにくいソフトな素材の商品も多くあります。


一方、少し体力の衰えを感じてはいるが、ご自身お一人で外出でき、健康のため散歩やウォーキングを行なっている、といったかたの靴選びは少し異なります。

加齢に伴い、どうしても姿勢は前かがみになり、歩行時に足(特につま先)が高く上がりにくくなります。また、足や腰に痛みを抱えている場合は、それをかばうため無理な姿勢での歩行になり、つまずきや転倒が起きやすくなっていることがあります。
その為ご高齢のかたほど、歩きやすく、つまずきを防ぎ、足や膝に負担が少ない靴を選ばれることが大切です。

しかし、街中で買い物や散歩で外出されているご高齢の方を見かけますと、履かれている靴が合っていなかったり、靴底が不均等にすり減ってしまい、とても不安定な歩行をされていることがよくあります。
適切に合っている靴を履くことで、歩行が安定し、足の疲れや快適性も大きく変わります。一度履かれている靴が歪んでいないか、靴底の減り方は均等になっているか、など確認されてみるのが良いと思われます。

また具体的な靴選びのポイントについて書いてみたいと思いますので。ご参考になされてみてください。

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