ブログ・お知らせ

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靴のインソール

2020/11/13

日々

にこにこスタッフ森田です。


以前、高齢者のかたの靴選びについて書きました。体力や筋力が衰え、歩行や足に不安を感じているご高齢のかたほど、適切な靴を選ばれることが大切です。
早朝や夕方の公園や河川敷では多くのかたがウォーキングや散歩されています。健康維持のため散歩やウォーキングは大変効果的な運動です。かなり速めの速度で歩かれているかたもおられます。

「インターバル速歩」といって、早い速度と普通の速度のウォーキングを交互におこなう方法があります。
同じ時間一定の速度でウォーキングおこなうより、筋力・持久力を無理なく向上できます。
ただし、その分多少は足への負荷が大きくなりますので、正しいフォームでの運動、ケガや故障予防の観点からも靴選びは大変重要です。



今回は靴のインソール(中敷き)について書きたいと思います。サンダルやパンプス、一部の革靴など元々入っていない種類もあります。
インソールの役割としてはクッション性、サイズ調整、靴ずれ予防、安定性、洗うなど消臭衛生面といったことがあげられます。
靴の形と同じ大きさのフルインソールタイプや、かかとや爪先だけの面積の商品があります。また、素材は色々用いられ滑りにくいものや、速乾性でメッシュ状のもの、クッション性に富んだジェルタイプなど様々です。

ただご高齢のかたにとってまず大切なのは、適切な靴を選ばれることです。歩行や足のことを考え、しっかりと作られている靴により、足への負担は大きく変わります。
靴のサイズが合っていなかったり、長期間履き、型崩れしている靴に高価なインソールを入れたとしても、良い効果は期待できません。あくまでもインソールはその補助的な役割となります。

例えば、健康・体力維持のため、普段から散歩やウォーキングされているが、足が扁平足、外反母趾といった問題で歩行時に痛みがある。またある程度歩くと、足裏やふくらはぎ、膝に痛みが生じ、サポーターを利用されている。
適切な靴を履かれているが、日常的にそういった痛みや症状があるかたは、インソールを入れ替えることで、症状が軽減することがあります。


インソールといえば、汚れた時に取り外して洗われたことはないでしょうか。
元々入っているものは、多少クッション性があるのかなといった感じで、蒸れにくかったり、速乾性のある素材で作られていることが多いです。
購入した靴が少し大きなサイズであった時に、調節の為にインソールを買われたかたもおられると思われます。

しかし、インソールの大きな役割としては、靴内での足の位置を正しく保持することです。
クッション性が高いゲル状のタイプなどもありますが、ウォーキングや歩行時に使用するとかえって足が疲れることがあります。
商品によっては靴本体と変わらないほどの価格がするものもありますが、よくできた製品は実際試してみると、想像以上に足への変化が実感できます。土踏まずが下がり足のアーチが崩れているかたは、特に違いが感じられると思います。


また、足の疾患の治療のために必要と医師が判断し、各健康保険機関の許可が下りた場合は、治療用装具として健康保険を利用できます。その場合は足の採寸や型取りを行なって作成することもあるようです。

歩行時の足の痛みを抱えているかたや、健康・体力維持のため日々ウォーキングや運動されているかたは、一度ご参考にされてみてください。しっかりと運動されているかたほど、足や膝、腰の関節にはそれなりの負担はかかっていますので、その負担を軽減することで、筋肉や関節のケガや故障の予防につながります。

インソールのより具体的な役割についてはまたの機会に書いてみたいと思います。



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