ブログ・お知らせ
しゃっくり
2021/02/12
日々
こんにちは、にこにこスタッフ森田です。
以前に、自分の意志とは関係なく体が動いてしまう「不随意運動」についての記事を書きました。
不随意運動の種類はとても沢山あり、罹患している疾患や服用する薬の影響により出現することが多いのですが、一般のかたでも起きるものもあります。
調べていると、その一つの例として「しゃっくり」がそうであることがわかりました。
確かに、しゃっくりは自然と起きて、自然と治まっています。
しゃっくりは横隔膜の不随意運動により起こります。
横隔膜は肺の下に位置する筋肉で、収縮・弛緩することで肺の容積を調節し、呼吸の働きをサポートしています。
その横隔膜が不随意的に痙攣を起こした状態であり、不随意運動の分類ではミオクローヌスの一種となります。
ちなみに焼き肉のハラミというのは、牛の横隔膜にあたります。
しゃっくりは、症状が強い時と弱い時があり、強くでている時はしんどいですよね。また、時間が定まっておらず、長く続くこともあります。
長いといっても通常は数分~数十分で治まりますが、原因として体の疾患が関係しているときには、2日以上続いたり、1か月以上続くこともあるそうです。
数十分続くだけでもかなり辛いですが、それほど長く続くと相当体に負担がかかると思われます。実際、そういった症状がでると、呼吸困難や不眠といった問題が生じることもあるようです。
私自身としては、最近は「しゃっくり」がいつでたのかわからないくらい、期間が空いています。
ただ、以前は、お酒を飲むたびによくでていたことを思い出しました。
調べていると、疾患が関係していることがあれば、食べ過ぎや飲み過ぎ、また炭酸飲料やアルコールも原因になることがわかりました。
ただ、なぜ一時期だけよくしゃっくりが出ていたのかはわかりませんでした。
しゃっくりが出たときは、急に驚かすことで止められるといった説がありますが、他にもしゃっくりを止めることができるといった方法はいくつかあるようです。
- ・冷たい水を、息を止め一気に飲む。この方法は私も以前は何度か試したことがあります。気持ち的な部分もあるのかもしれませんが、結構な頻度でしゃっくりを止めることができました。
- ・単純に息をしばらく止める。
- ・両耳の穴に指をいれ、1分前後耳の奥を押さえ続ける。私はこの方法は知りませんでした
- ・舌を指でつかんで、30秒ほど引っ張る。この方法も初めて聞きました。効果としては、ある程度あるそうです。
こういった方法で止まればよいですが、数時間以上、場合によっては2日以上も続くといった時は、他に原因となる疾患が関係している場合もありますので、病院でしっかりと検査を受けたほうがよいそうです。
アメリカ人で、28歳から68年間、毎分40回のペースでしゃっくりが出続けたかたがギネス記録に登録されています。
想像するだけで、しんどくなります。そして、毎分40回はかなりのペースですよね。
記事によれば、普通の生活を送っていたとのことですが、食事の時や睡眠時など、どのような状態だったのかが気になります。
このかたは、なぜか亡くなる1年前にそのしゃっくりが止まったそうです。
ちなみに、97歳まで生きておられたそうです!これだけ、ずっとしゃっくりが続き、体には相当な負担がかかっていたと思われるのですが、とても長寿であったことに驚きました。
68年間しゃっくりが出続けることは、通常では考えられないのですが、ご本人にとっては特に問題がなく、一般のかた以上に長生きされています。
こういった話を知ると、人体にはまだまだわからない点が数多くあり、とても不思議であると感じます。