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手湿疹
2020/11/20
日々
こんにちは、にこにこスタッフ森田です。
冬になり、気温が下がってくると空気が乾燥してきます。
乾燥が進み湿度が下がると、風邪やインフルエンザが流行しやすくなり、今年は新型コロナウイルス感染症もあるため、注意していきたいところです。
また空気の乾燥により、冬場は皮膚への悪影響もあります。
毎年冬になると、手荒れがあらわれ、ハンドクリームや保湿剤を使われているかたは多くおられると思われます。
特に今年は、新型コロナウイルス感染症予防の観点から、こまめな手洗い、消毒が推奨されているため、この冬は、これまでは手荒れしなかったかたでも、手荒れがあらわれるかもしれません。
私たちは、手洗いや消毒が必須なため、手荒れ対策も十分におこなっていこうと気をつけています。
手荒れの段階ですと、早めに、こまめに保湿剤やハンドクリームをつけることで改善できます。
しかし、手荒れが悪化し、「手湿疹」の状態になると、保湿剤やハンドクリームではよくならないことがあります。
手湿疹とは、名前のとおり手に湿疹ができたり、炎症が起きている状態です。
皮膚が赤くなる、かゆみや痛み、小さな水ぶくれ、また皮膚が厚くなり固くなるといった症状がみられます。
繰り返す物理的な刺激や、手に触れるアレルギー刺激により、皮膚が本来もっているバリア機能が低下し、発症します。
よくみられるのが、水仕事により手荒れが悪化することで、手湿疹になってしまいます。
炊事や掃除など水仕事により、主婦のかたに手湿疹がでることが多かったため、主婦湿疹ともよばれています。
また、仕事上水や洗剤をよく使われる、理容師や美容師、調理師、看護師のかたにも多くみられるようです。
手湿疹を治すには、原因となっている物理的な刺激やアレルギー刺激への接触を減らす必要があります。
しかし、家での炊事や掃除、仕事上水や洗剤の使用を完全に止めることは、実際難しいと思われます。
また、手はほとんどの作業において使用しますので、どうしても刺激が加わります。
そのため、手湿疹は薬を使用し一時的に症状が治まっても、また再発することが多く、何年も症状をかかえ困っているかたも多くおられます。
私も以前に手湿疹になりました。元々皮膚があまり強くないといったこともあるのですが、初めの段階で手のケアを怠っていたため、手荒れが悪化してしまいました。
手荒れでは、酷くなるとあかぎれやひび状に皮膚が割れてしまうことがあり、痛みを伴います。
手湿疹はその痛みに加え、とにかく「かゆみ」症状が強いのがとても辛かったです。
「酷いかゆみは痛みよりも辛い」といった話は聞いたことがあったのですが、確かに痛みと辛さの種類は異なりますが、とてもきつい状態でした。
かいてしまうと、治りかけている皮膚をまた傷つけてしまうため、触ってはいけないのですが、強烈なかゆみがずっと続くとどうしても我慢できず、ついかいてしまいます。
また、日中はまだ何とか我慢しても、寝ている時に知らずにかいてしまい、起きると手の症状が悪化していることがよくありました。
結果としては、皮膚科に通院して適切な薬を処方され、それで症状は徐々に緩和しました。
皮膚科の先生にも「もっと症状が軽い早い段階で来なさい」と言われ、本当にそうだなと反省しました。
皮膚症状に限ったことではないのですが、早い段階で通院することで、結果として早く治ります。
私の場合は手荒れから手湿疹になったあたりで、市販のハンドクリームをつけるとかえってかゆみが強くなりました。
健康な状態の手では問題ないのですが、皮膚のバリア機能が落ちた状態では、ハンドクリームに含まれる様々な成分に、軽いアレルギー反応が起きていたのかもしれません。
そういった症状が出たときに、すぐに通院すれば良かったのですが、自身で更に他の市販の商品を試していたことで、悪化につながったのだと思われます。
処方された薬をつけ、症状は確実によくなっていったのですが、薬が必要なくなり、症状が出なくなるまで2年ほどかかった覚えがあります。
ただ、今年は特に手洗い・アルコール消毒の回数が多いですので、気温が下がり、私自身手に少しかゆみがみられますので、悪化しないよう早い段階で十分に気をつけていきたいと思います。