ブログ・お知らせ
手湿疹2
2020/11/27
日々
こんにちは、にこにこスタッフ森田です。
以前に、手湿疹について書きました。
今年は、新型コロナウイルス感染症予防の観点から、手洗い・消毒が特に励行されています。
そのため、これまで手荒れすることがなかったかたも、今年は注意していく必要があると思われます。
冬になり、気温が下がると湿度も下がり、空気が乾燥します。それに加え、冬場は皮脂の分泌も減少するため、夏場は問題なかったかたも、手荒れがおきやすくなります。
ですので、こまめに早めに、保湿剤やハンドクリームなどでケアすることが大切となります。
手がかさつく、皮膚が乾燥する、といった手荒れの段階ですと、こういったケアで改善できると思われます。
しかし、仕事上水や洗剤をよく使ったり、家事で水仕事が多く、手荒れが悪化し、手湿疹の症状があらわれた時は注意が必要です。
皮膚のあかぎれが酷くなった状態や、痛みやかゆみが強く、市販の保湿剤などをつけても症状に改善がみられない場合は、他の症状との鑑別を含め、早めに皮膚科に通院されることをお勧めします。
私自身、手湿疹になったことを以前に書きました。
症状が徐々に悪化しているにかかわらず、自身で市販の商品を色々と試したりしていたことで、より悪化させてしまいました。
それと、なかなか皮膚科に行かなかった理由として、ステロイド成分の薬に対する抵抗があったことも理由の一つでした。(以前はステロイド剤に対する誤った認識がありました。)
以前は、ステロイドというとスポーツのドーピングという印象があったため、私は副作用に対するマイナスのイメージが強くありました。
市販されているクリームや軟膏の箱の説明書にも、ステロイド成分が含まれているかどうか、といった記載があるため、気にされているかたは多くおられるのではないでしょうか。
しかし、実際は、医療においてステロイド剤は様々な疾患の改善のため、処方されています。
使用されている歴史が長く、疾患ごとに、これだけの量・期間であれば安全であると、明確に定められていますので、医師に処方され使用するぶんには心配いりません。
皮膚に使用するクリームや軟膏といった外用薬の副作用は特に少なく、種類・量・期間を守れば問題ないようです。
ただし、ステロイド含有量により、強さに種類があり、使用する期間の問題があります。
また、皮膚の厚みが体の部位によって異なるため、どの部位にはどの薬を使うといった判断が必要となるため、市販もされていますが、まずは皮膚科に行かれることをお勧めします。
私は手湿疹の状態が悪化してから、皮膚科に通院しました。
それまで、ステロイドが含まれていない保湿剤など色々と試していたのですが、良くならず、徐々に悪化していました。
通院して、保湿剤とステロイド剤を処方され、使用してみると、手の状態が日に日に改善していくのが見て取れるようにわかり、とても驚きました。
ステロイド剤は、炎症を鎮める、血管を収縮させる、免疫の働きを抑えるといった働きをします。
痛みやかゆみ、赤くなるのは皮膚に炎症が起きており、ステロイド剤はまずこれを抑える働きをするため、かゆみや痛み、赤みなどが一気に軽減しました。
特にかゆみが治まったことはとても大きく、かかないため、再度皮膚を傷つけなくなりますし、かゆみが出ないことで精神的に大変楽になりました。
初期の段階で症状は大きく改善しました。
ただしここで勝手に止めてはいけません、と医師にも説明を受けていました。
表面上は治ったようにはみえても、内部では炎症は起きているため、中途半端で止めると、すぐ再発し、かえって治癒するのに時間がかかってしまうとのことでした。
通院も数か月続け、その中で、ステロイド剤の強度を落としながら、こまめに保湿剤を塗り続け、よくなっていきました。
明らかに悪化している時は、自己判断でなく、早い段階で、病院でしっかりと見てもらうことが大切であると強く感じました。