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保湿剤、ハンドクリームなど
2020/12/04
日々
こんにちは、にこにこスタッフ森田です。
以前に、手荒れ、手湿疹についての記事を書きました。
この冬は、新型コロナウイルス感染症予防のため、例年より手洗い・消毒の回数が増えるため、早い段階での手荒れ予防が必要だと思われます。
手荒れの予防としては、
- ・水仕事や洗剤を使用する時は、炊事用のゴム手袋を用いる。
- ・皮膚の必要な油分を落とさないため、できるだけ、熱いお湯での手洗いはさける。
- ・消毒スプレーにも、皮膚への負担が少ないものもあるため、消毒時はそういった商品を用いる。
- ・手洗いの後は、こまめに保湿剤やハンドクリームを使用する。また、就寝時は、保湿剤やハンドクリームをつけてから、綿の手袋をはめて休む。
こういったことを、こまめにおこなっていくことで、手荒れの症状の軽減につながると思われます。
手をできるだけ、水や洗剤といった刺激にさらさないことと、保湿剤やハンドクリームでケアすることになります。
ただ、薬局に行くと、保湿剤やハンドクリームの種類は多く、どれを選べばよいか迷いますね。
化粧品的な商品も含めると、相当な数があると思われます。
保湿剤は、大きく2つにわかれます。
皮膚の内部に浸透し、水分保持を促進する成分がはいったものと、皮膚の表面をコーティングし、皮膚から水分の蒸発を防ぎ、また外部刺激から保護する成分がはいったものとがあります。
商品としては、どちらの成分も配合されているものが多く、また、用途別に種類わけされています。
性状としては、軟膏・クリーム・ローションタイプがあります。
右にいくほど、塗りやすく、べたつきが少ないため、使いやすさはありますが、水や汗で流れやすいため、症状が強い時は、水に強い軟膏タイプが向いています。
また、軟膏タイプは刺激が弱いため、肌の弱いかたや、ジュクジュクした部位にはクリームタイプより適しています。
含有されている成分による分類もあります。
- ・ワセリン-皮膚表面に膜をはり、水分が蒸発するのを防ぎます。また、外部刺激から皮膚を保護。かなりべたつき感があります。石油を精製し作られるのですが、皮膚への刺激が少なく、顔や傷口にも使えます。薬局では、白色ワセリン、プロペト、サンホワイトといった商品がみられますが、右にいくほど精製の純度が高くなります。ボクシングの試合で、ラウンド間に、チームスタッフが顔にぬっているのがワセリンです。まぶたをカットしたときなど、傷口の上につけていますが、それだけ安全性が高い製品となります。
- ・尿素-角質の水分を保持し、柔らかくする働きがあります。肘や膝、かかとなど、皮膚が乾燥し、角質が固くなっている部位に用いると、より効果的です。塗布部に炎症が起きていたり、傷があるときなどは、刺激を感じることがあるため注意が必要です。
- ・ヘパリン類似物質-血行の促進、皮膚の保湿といった働きがあります。皮膚の乾燥が進み、炎症が起きている時に用います。最近ではCMでも宣伝され、ヘパリン類似物質が配合された一般医薬品が、数種類薬局で販売されています。皮膚科で処方箋として出されるものは、ヒルドイドといった製品です。手荒れの状態がきついときなど、私も使用しています。市販されている商品をいくつか試したのですが、他に入っている成分の違いによって、結構差があるように思われました。
他にはビタミン、セラミドといった成分が含まれ、血行の促進や皮膚の水分保持、新陳代謝を高めるといった商品も販売されています。
薬局では、本当に多くの種類の商品があるため、迷われたときは、薬剤師のかたに聞いてみられるとよいと思います。
また、しばらく使用しても症状が改善せず、かゆみや発赤が酷くなったときは、早めに皮膚科に通院されることをお勧めします。