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冬至
2020/12/21
日々
こんにちは、にこにこスタッフ森田です。
人の体には、一日の時間を測る時計のようなシステムが備わっています。このシステムは、体内のホルモンバランスや体温の調節をおこなっています。
日光を浴びることで、幸せホルモンとよばれる「セロトニン」という神経伝達物質が分泌され、気持ちを落ち着かせる効果があります。
起床後にカーテンを開け少し日差しを浴びることで、適切な睡眠リズムにつながります。
最近は日が暮れるのが本当に早くなりました。夕方5時頃には外が暗くなっています。
冬至は太陽が出ている時間が、一年で最も短くなる日ですが、今年は本日12月21日が冬至となります。
私は知らなかったのですが、冬至の日が、最も日の出が遅く、日の入りが早い日ではないそうです。
年明け頃が日の出時刻が最も遅く、12月上旬頃が日の入り時刻が最も早くなるそうです。
「一陽来復」という言葉があります。古代中国の教えで、陰が極まり陽が生じるといった考えかたがあり、一陽来復は、悪いことが続いた後に幸運が開けること、冬が去り春(新年)を迎える、といった意味があります。
太陽の日差しが最も短くなる冬至をさかいに、少しずつ日差しが戻ってくることから、運気も徐々によくなってくると考えられていました。
実際の寒さは1、2月が本番ですが、日が出ている時間が長くなってくると、確かに気持ちも上向きになってきます。
冬至の習わしとして、ゆず湯に入る、かぼちゃを食べるなどがあります。ゆず湯に入る習慣は江戸時代から続いているそうです。
ちなみに、となりの中国では、冬至に餃子を食べる習慣があるそうです。
私たちは、マッサージの訪問にバイクで伺うことも多いのですが、この時期は寒さ対策がとても大切です。
道を走っていると、所々に道路わきに気温計があります。
走っていると勿論寒いのですが、その気温計の数値を見て、改めて寒さを痛感することがあります。
ただ、同じ気温でも、日が出ている時と曇っている時では、体感温度は全く違うことがわかります。ですので、この時期は日差しが出ていると、とても助かります(反対に夏場の日差しは厳しいですが)
紫外線による日焼けや肌へのダメージがあり、日光にはデメリットもありますが、メリットも多くあるようです。
『日光に当たることで、ビタミンDがつくられる』
ビタミンDは食事からも摂取でき、きのこ、鮭やいわしなどの魚類に含まれています。
しかし、きのこや魚が苦手なかたは不足しがちです。
研究によると、夏場と比べ冬場の、血中のビタミンDの値が減少しているかたは多いようです。
ビタミンDは骨を丈夫にする働きがあります。また、ビタミンDには免疫力を高める働きもあります。
日焼けをさけるため、出来るだけ日光をさけられているかたも多いと思われます。
しかし、日差しが弱くなる冬場は、1日15分ほどでも、日光に当たったほうがよいとのことです。
『体内時計をリセットする』
人は、体内時計の働きにより、日中はしっかりと覚醒し活動的になり、夜間は肉体・精神ともに落ち着いて、スムーズに睡眠に入れるようになっています。
しかし、この体内時計は、実際の時計のように、ちょうど1日24時間で働くことはできません。日光が入らず、温度変化のない部屋でしばらく過ごしていると、徐々に実際の時間とずれが生じ、夜に眠れなかったり、日中に眠気が起きてしまいます。
この体内時計の自然なずれが、朝起床後にカーテンをあけ、朝日に当たること(目に光の刺激が入る)でリセットされるそうです。
ですので、朝日に当たることは、少しずつずれる時計の時刻合わせを、毎朝おこなう作業ともいえます。
それと、朝食をとることも体内時計のリセットに関係しているようです。朝食をとったほうが体は温まります。カロリーが消費されるためだけでなく、体内時計により、これから1日が始まるためのスイッチが入り、自然と体温を上げているようです。
『気持ちを穏やかにする』
外がからっと晴れているときは、それだけで気分が良くなりますよね。
ご高齢で、とくにご自身での外出などが難しく、一日を家で過ごされているかたは、日に当たる習慣を取り入れることをお勧めします。
日光浴は体全身でなく、手に紫外線が当たることでも、ビタミンDは作られます。
加齢とともに骨密度は低下していきます。また、食が少しずつ細くなっていますと、より注意が必要です。
紫外線の日焼けの問題もありますが、とくに冬場は、日光浴を適度に取り入れていただくことをお勧めします。