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頭痛と歯の痛み

2021/05/28

そのほか

こんにちは、にこにこスタッフ森田です。


定期的に歯の検診には通われてますでしょうか。
虫歯や歯周病を気づかず放っておくと、自然には治らず、治療を始めたとしても期間が長引きますので、早めの歯科受診が大切です。

歯の状態が悪化したときは、相当強い痛みがあります。
以前、親知らずを抜歯したときは、麻酔の効果がきれてから、長時間にわたりとても痛みが強かった覚えがあります。

私はあまり歯の状態は良くなく、時々痛みがあるため、定期的に受診しています。

それとは別に、頭痛も時々おきます。症状が強く出ているときには、鎮痛薬を飲むことがあります。

最近気づいたのですが、頭痛がおきているときに歯も痛いことがあり、関連性があるのかどうか調べてみました。


頭痛により苦労されているかたは、とても多くおられます。

頭痛には様々な種類があり、一般的に多くみられる肩こりと同時におこる緊張型頭痛や、血管の拡張に伴いズキズキと脈打つような痛みを感じる片頭痛、また、くも膜下出血や脳腫瘍が原因でおきる危険なタイプの頭痛もあります。
他に、風邪をひいたときやアルコールを飲み過ぎた翌日もおこります。

頭痛をおこす要因も様々で、アルコールや食べ物、目の使い過ぎ、姿勢、寝違え、ストレス、天候の変化など多岐にわたります。

歯の痛みと関連性があるとも言われていますが、まだ詳しくはわかっていないようです。

痛みが同時におきる原因の一つとして、上下の歯の嚙み合わせのずれによる影響が考えられています。嚙み合わせがずれていると、歯や顎関節、周囲の筋肉には不自然な負荷がかかってしまい、歯の痛みや頭痛が生じます。

また、さらに強い力が加わる歯ぎしり・歯のくいしばりの影響です。

歯ぎしり・くいしばりは、主に就寝時にあらわれますが、日中でも集中しているときや力が入っているとき、ストレスがかかっているときなどにみられます。

歯ぎしり・くいしばりは、とても強い力で上下の歯を噛んでいる状態です。
就寝時は無意識下のため、とくに強い力が加わっています。

繰り返されることで、歯や歯を支える組織、顎の関節や周囲の筋肉には相当な負担がかかります。
その結果、歯の痛み、顎の痛み、顎関節症、歯周病の悪化、他に頭痛や肩こりといった、様々な症状を伴ってきます。

歯ぎしり・くいしばり行為により、歯の痛みと頭痛が同時に誘発されている可能性が考えられます。


就寝時の歯ぎしりはキリキリと音が鳴るイメージがありますが、実際は音は出ていない歯ぎしりのほうが多いのではないかと言われています。
本人は気づいていないだけで、就寝時に歯ぎしりをされているかたはもっと多くおられるかもしれません。
それに対し、日中の強い歯のくいしばりは、本人は起きていますので、癖になっているとしてもある程度は意識できます。

しかし、上下の歯が軽く触れる程度のTCH(歯列接触癖)とよばれる行為は、強い力は加わっていないため、無意識下におこなわれているようです。

通常では、食事や会話時以外は唇は閉じて、上下の歯は離れています。
しかし、何かしらの原因で、上下の歯を軽く当てることが習慣化してしまうことがあり、それがTCHとよばれます。

TCHはくいしばりのような強い力は加わっていないので、それ程問題はなさそうですが、例え軽い力であっても、習慣として毎日何度も長時間続きますので、結果的に歯や顎に対して悪影響をもたらすことが問題視されています。
したがってTCHをとめる必要があるのですが、習慣化し無意識におこなわれていますので、治すには時間がかかります。
このTCHが改善することにより、睡眠中の歯ぎしりも軽減できると考えられています。


歯ぎしりの原因として、逆流性食道炎とも関連していると言われています。

以前、逆流性食道炎について書いたことがあるのですが、胃酸が食道から口にかけてこみ上げることで、食道に炎症が起こり、胸やけ、胸部痛、げっぷ、酸っぱい味がするなどの症状がみられます。

歯ぎしりをされているかたは、この逆流性食道炎の症状が多くみられるそうです。

就寝中に胃酸が食道から喉、口内にかけこみ上げてきますと、睡眠中であってもそれを唾液で飲み込み、酸性に傾いた口内、食道を少しでも中和しようとします。
しかし、就寝中は唾液の分泌量が減少しているため、歯ぎしりすることで唾液腺を刺激し、唾液の分泌を促していると考えられています。
この場合は、まず逆流性食道炎の治療をおこなう必要があります。


就寝時の歯ぎしり・くいしばりの対策として、マウスピースをはめるといった治療があります。

朝起きたとき、歯やその周囲が痛む、顎が重だるい感じがする、頭痛がする、舌や頬の内側に歯のあとがついているといった症状がよくある場合は、歯ぎしり・くいしばりをおこなっている可能性があります。(他に枕やマットレスなどの寝具が体型に合わず、起床時に肩こりや頭痛が生じることがあります)

痛みが出たときの対策として、顎周囲や側頭部を軽くマッサージすると、緊張した筋肉は緩みます。
また、「あ・い・う・え・お」と口を大きく動かしたり、舌を「べー」と大きく下に伸ばす動作により、口や顎の筋肉、関節へのストレッチ効果があります。

手足や体幹のストレッチをするかたは多いと思われますが、顔にも様々な筋肉があり、顎関節がありますので、ケアは必要です。
よく首筋から肩にかけてのこりや頭痛を感じるかたは、そういった顔の筋肉が関係している場合もあります。

また、程度の差はありますが、多くのかたは歯の嚙み合わせに多少のずれがあるため、現在痛みがないかたも、予防として取り入れることをお勧めします。

顔のマッサージや口・舌のストレッチは難しくありませんので、ぜひ試していただければと思います。


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