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ニンニク

2021/07/23

そのほか

こんにちは、にこにこスタッフ森田です。


昨年から、前年と比べニンニクの消費量が増えているそうです。
コロナ禍において、出来るだけ体力を維持できるよう野菜や果物を多く摂取し、栄養に気をつけるかたが増えています。
同じように、昔から滋養強壮、健康増進効果があるといわれるニンニクの摂取も増えているようです。

また、ニンニク消費量の増加の他の要因として、マスク着用、在宅ワークなどの環境の変化も関係しているのでないかといわれています。
昨年から、屋内屋外問わず、ほとんどの場所でマスクを着用し、換気や人との距離をあけるといった生活を続けています。
最近ではテレビ番組の出演者、一人一人の距離があいていることに慣れてしまい、過去のコロナ前の映像が流れると、出演者の距離の近さに違和感を感じるといった、おかしな感覚になってきています。

ニンニクは料理の味が良くなりますし、栄養価も高いのですが、食後の臭いがあり、平日の昼食などでは敬遠されがちです。
しかし、マスク着用や人との距離、在宅ワークの関係で、平日の消費量も増えているのではないかといわれています。


現在、まだ研究の途中段階ではあるようですが、ニンニクには免疫力を高める作用、他に抗酸化作用、殺菌作用、抗がん作用があるといった研究結果もあり、より詳細に解明されることが期待されます。


ニンニクには臭いの元となるアリシンという物質が含まれています。
このアリシンはビタミンB1の吸収を高めると言われており、ビタミンB1が多く含まれる豚肉とニンニクを一緒に摂取することが勧められています。

またアリシンには殺菌作用がありますので、昔から薬味として用いられます。他にタマネギやニラにも多く含まれています。
しかし、アリシンの殺菌作用は強いため、生のニンニクやタマネギを摂取し過ぎると、胃腸障害の原因にもなりますので、注意が必要です。


昔から体力をつけるためにニンニクを食べるという話はよくききます。
ラーメンや餃子、唐揚げ、スタミナ定食、焼き肉のタレなど、ニンニクが入っていると味が全然変わり、夏場の暑い時期でも食欲が湧いてきます。
しっかり食べることで、体力が高まると考えられていたのかもしれません。
他に、体力や筋力を高めるような、まだ研究では解明されていない成分が含まれているのかもしれません。


黒ニンニクといった製品を目にすることがありますが、生のニンニクを加熱熟成されることで、色が黒くなり、味や含有成分が変化した加工食品です。
以前一度食べたことがあります。味はプルーンの様なドライフルーツの味で、ニンニク特有の臭いはかなり抑えられていましたが、それでも食後に多少の臭いは残ったおぼえがあります。

私は食べたことは無いのですが、ギョウジャニンニクといったものがあります。
北海道や東北などの寒冷地で群生・栽培されています。
北海道ではアイヌネギとも呼ばれ、ネギのように葉や茎を食べます。
ギョウジャニンニクにもアリシンが含まれており、ニンニク特有の臭いがあるようです。


アリシンが臭いの元となるのですが、調理・加工する前のニンニクには、アリシンではなくアリインといった成分として存在しています。
このアリインは、ニンニクを切る・刻む・擦りおろすといった調理により、ニンニクに別に含まれる酵素と反応しアリシンへと変化します。

多くの料理では、ニンニクは調理・加工し用いますが、もしニンニクだけを臭いを抑え食べるためには、切ったり擦りおろす前に先に熱を加える方法があります。
先に熱を加えることで、アリインをアリシンへと変化させる酵素の働きが弱まります。
加熱後切ったり擦りおろしても、酵素の働きが弱まっていますので、アリインからアリシンが生成されず、臭いは抑えられます。

他にニンニク料理を食べた後に、お茶を飲む(とくに緑茶)、リンゴを食べる(リンゴジュース)、また食事前に少量の乳製品を摂取することでも、臭いはいくらか抑えられるようです。


現在は、体力を維持し、特に免疫力を高めることが重要です。
猛暑日が続き、暑さで食欲が低下しやすい時期となりますので、ニンニクを上手に取り入れ、しっかり食べて体力を維持していきましょう。



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